Omeka ClassicとIIIF Toolkitプラグインを用いたIIIF画像へのアノテーション付与環境を構築します。Omeka Classicの基本的なインストールと合わせて説明します。
Omeka Classicのインストール
はじめに 本章では、Amazon Lightsailを使用してOmeka Classicをインストールする手順を解説します。Omeka Classicは、デジタルコレクションの構築・公開に広く利用されているオープンソースのWebアプリケーションです。後続の章で導入するIIIF Toolkitプラグインと組み合わせることで、IIIF対応のアノテーション付与環境を構築できます。 Amazon Lightsailの準備 Amazon Lightsailは、AWSが提供する軽量なVPS(仮想プライベートサーバ)サービスです。月額固定料金で利用でき、小規模なデジタルアーカイブ環境の構築に適しています。 インスタンスの作成 AWS Lightsail コンソールにアクセスします 「インスタンスの作成」をクリックします 以下の設定を行います: リージョン: 東京(ap-northeast-1)を推奨 プラットフォーム: Linux/Unix ブループリント: OS のみ > Ubuntu 20.04 LTS インスタンスプラン: 1GB RAM以上を推奨($5/月〜) 静的IPの割り当て インスタンスの作成後、静的IPアドレスを割り当てます。これにより、インスタンスを再起動してもIPアドレスが変わりません。 # Lightsailコンソールの「ネットワーキング」タブから # 静的IPを作成し、インスタンスにアタッチします システム要件とパッケージのインストール Omeka Classicの動作には以下の環境が必要です: PHP: 7.4以上(8.0推奨) MySQL: 5.7以上 Apache: 2.4以上(mod_rewrite有効) ImageMagick: 画像処理用 初期設定スクリプト SSHでインスタンスに接続し、以下のコマンドを実行して必要なパッケージをインストールします。 #!/bin/bash # システムの更新 sudo apt update && sudo apt upgrade -y # Apache, PHP, MySQLのインストール sudo apt install -y apache2 mysql-server php php-mysql php-xml php-mbstring php-zip php-gd php-curl # ImageMagickのインストール sudo apt install -y imagemagick # Apache mod_rewriteの有効化 sudo a2enmod rewrite sudo systemctl restart apache2 PHPの設定 php.iniファイルを編集し、アップロード上限などを調整します。 ...